タロットで絵をよく観るとはどういうことか？

タロットは思考の占術です。
脳みそに汗をかきながら、言葉を試行錯誤しなければなりません。

右脳も左脳もフルに使います。
右脳で絵の中の象徴をイメージします。
左脳でそれを言語化します。

ただ言語化すればいいわけではありません。
何度も連想を繰り返すんです。

タロットは意味を覚えちゃいけない！
と何度も繰り返し訴えてきました。

タロットの絵に注目するんだ！
ともくどいほど言わせていただきました。

では具体的にどのように観るんでしょう？

あなたは美術館に行ったことがりますか？
そこに、あなたが気に入った絵があったとしましょう。
友人や知人にどのように表現しますか？

「すごく綺麗」「ひきこまれそう」「描写が緻密」とかでしょうか？

また映画も観るでしょう。
すばらしく感動する恋愛映画です。
あなたは、友人や知人にどのようにそのすばらしさを伝えますか？
あらすじを言う方もいらっしゃいますね。

タロットも一連の映画と一緒なんです。
ただそれは相談者の質問に即した映画です。
そのワンシーンが一枚の絵札として出ているわけです。

タロットの大アルカナに「愚者（Fool）」という絵札があります。
意味で覚えている人は、「無知」「無謀」「リスクを恐れない」「旅たち」・・と言うでしょうね。

たとえば・・・
太陽に注目すれば、普通はタロットでは太陽は黄色で描かれています。
愚者だけが「白」ですよね。
「白」は無色を示しています。
つまり目標たる太陽が「無色」・・・目標が無いと解釈できるわけです。

同時に主人公は「太陽」を観ていませんから、
「目標を無視している」「無謀」「計画性がない」と解釈できるんです。

太陽が輝いているのにかかわらず、「愚者」の絵札には影がありません。
そこから悪意のない（負の意識のない）純粋無垢さとも読めますよね。

絵でタロットを読むとは、絵の中に描かれている象徴を、連想することなのです。
だから、連想によっては無限の可能性があります。
どのように解釈しようが、構わないんです。

それがタロットがきわめて自由な占術たる所以です。

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