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「隠者」は静かに自己の内面に向かう。 [大アルカナが伝えること]

第9番目のカードは「隠者」です。
雪の積もった山頂に1人の隠者が立っています。下を見下ろし、道をランタンで照らしています。このカードは「愚者」と似ています。絵柄の全体的な雰囲気は対照的で違いますが、これから旅に出るという見方では同じ意味があります。

地にしっかりと足を付けている・・「愚者」では今にも歩き出しそうな絵柄ですが、この「隠者」では大地にしっかりと立っています。安定感や落着きが顕わています。

ランタンの火は「六芒星」を象徴しています。人間の可能性、完成度の高い物事を表しています。また「火を灯す」行為は、4大元素を操る意味もあります。内的な統合によって願いを叶え、周囲に影響力を示す象徴です。

「愚者」では上を見ていました。この「隠者」では「下」を見ています。現実的な、実際的な物事の判断を象徴しています。夢を見るのではなく、経験に照らし合わせた現実的な態度が伺えます。

グレーのマントにはもはや虚勢を張る必要の無い状態を暗示しています。それは言葉はいらない、行動で証明すれば良いという象徴です。彼は老人のように見えますが、マントの下には若々しい肉体があるかもしれません。年齢を意味しているのではなく、あくまでも経験につ使われた悟りある態度を表わしています。

隠者のカードのイメージからも判るように、「孤独」なイメージがあります。孤独は世間から身を引き、じっくりと1人になって考えることです。外に向かうのではなく、内側に向かうカードと言えましょう。心の内側に目を向けるとは、自己探求に他なりません。彼には経験から得た知識があります。その知識で導きを与えることが可能なのです。

正位置の意味

1.思慮分別のある態度。自制心・慎重さ
2.孤独。俗っぽさを嫌う変わり者。風変りな生活。逃避。世間に背を向ける。
3.山奥や人里離れた土地や田舎。
4.研究。独学。真理の探究。
5.仕事につかない。1人暮らし。
6.このカードを人物としてもた場合は、老人、変わり者、学者、祖父や祖母を表します。

1 逆位置の意味

1.未熟。嫌われる。常識に欠ける。心が狭い
2.つまらない学問や趣味。役に立たない知識。役にたたない学歴や研究。
3.社会になじめない。孤立。変化に乏しい。閉鎖的。自閉症。
4.人物の場合は、へんくつな人物。扱いにくい老人。1人暮らしの中年以上。世間から見放された人物。

「隠者」のカードは、正逆ともに「孤独」や「孤立」を表します。カードは、老人が黒っぽいマントのような服を着て、左手には杖(杖は賢者の印)、右手にはランプを持っています。でもそのランプは遠くを照らさずに足元だけを照らしています。大抵は左側を向いていますが、隠者は左側・・すなわち過去や自分の中を見ています。

人物の場合はどちらも「老人」を指します。逆位置の場合はその老人が「賢く」なく、「偏屈」になります。基本的には孤独で世俗を離れ、思慮分別を表すのがこのカードの特長です。
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