タロットの「女教皇」と「女帝」の関係 [タロットを学ぼう]
タロットの絵柄には「女性」が多く出てきます。
女性のチカラは生産力ですから、まさに神の創造力に近いからです。
タロットの大アルカナ「2」と「3」の数字が付けられているのは、「女教皇」と「女帝」です。
どちらも女性ですよね。
ただ「女教皇」という職業は、今も昔もありません。
ではなぜ「教皇」なのでしょう。
それは「女教皇」の女性の一側面・・冷静さ・勘の良さ・霊的な存在の確信・潜在的な(隠された)力を示しているからです。
「女教皇」はまっすぐ前を向いていますから、意志の強さが伺えます。
また彼女の周囲には、「月のオブジェ」があり、女性性を強調しています。
女性の陰なる部分・・消極性やスピリチュアルパワーですね。
同時に白と黒の柱は、「善きもの」「悪しきもの」の象徴です。
その中央に座していることから、どちらにも偏らない冷静さを示しています。
このへんは正義のカードに似ています。
また柱の間にはわされた垂れ幕には、女性の象徴であるザクロが描かれています。
一方タロットの「女帝」は自然に囲まれ、半身になってソファに腰掛けています。
おなかのふくらみから妊娠も暗示されます。
つまり女性の生産力です。
自然に囲まれていることから、自然に対する愛を感じます。
足下の盾には「金星」のマーク。
これは美に女神「ビーナス(アフロディーテ)」の象徴です。
つまり、女性のやわらかさ・優しさ・いたわる心・寛大さ・美しさ・生産能力・自然愛を象徴しているわけです。
この2枚のカードは、それぞれ別の角度から見た「女性性」を描いています。
一方はミステリアスで陰な部分。もう一方は生産性と陽の部分。
すなわち、二枚で「女性」の完成形なわけです。
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